スマートデバイスを使って、一緒にルッコラ栽培体験
■ インターネットを活用して、一緒に作物を作ろう!
2015年9月から始まった、園児と農家さんによるルッコラの栽培体験。
大きな特徴は、インターネットを通じて、園児と農家さんをリアルタイムでつなぐ点です。第1回目では、Skypeで双方をつなぎ一緒に種まきをしました。
園児が愛情を込めて育てたルッコラはすくすくと生長し、いよいよ収穫時期を迎えました!今回は、11/5(木)に行った、コビープリスクールかみめぐろ(東京都目黒区)さんでの収穫の様子をお届けします。
この日もインターネット(媒体:Skype)を活用して、茨城県で無肥料無農薬自然栽培を実践する鹿嶋パラダイスさんと同園をつなぎ、収穫方法について教えていただきました。今回は根っこごと引き抜く収穫方法となり、まずは鹿嶋パラダイスさんが自社農場で育てたルッコラを引き抜く様子を見せてもらいました。土の中から出てきた長く太い根に、驚く園児たち!
次は園児たちの番です。「せーの!」
大きなかけ声とともにルッコラを引き抜きぬくと、園児たちは収穫の喜びに笑顔が溢れていました。
画面の向こう側に見える鹿嶋パラダイスさんのルッコラと、園児が育てたルッコラ。園児たちは、葉や根の大きさの違いを感じました。そこで「実際に見比べよう」と、鹿嶋パラダイスさんの農場で収穫したルッコラを送っていただくことにしました。
後日、農場からルッコラが届きました。園児たちは葉や茎の大きさの違いに驚きました。「なんでこんなに違うのかな?」「太陽の光とお水以外に、肥料とかもあげたのかな?」「土が違うんじゃない?」「工夫が必要だね」。その理由について皆で考え、農業の奥深さを感じているようでした。
見るだけでなく、味の違いも比べました(実は収穫時に、園児たちは農家さんにルッコラの美味しい食べ方も尋ねていました)。
ルッコラは、まずはそのまま茹でて少し味見をしたあと、農家さんオススメの「ベーコンとルッコラのパスタ」でいただきました。ルッコラは少し苦味のある野菜ですが、“自分たちで育てた!”という想いもあり、「美味しい!」と言いながらあっという間に食べてしまいました。
このあと園児たちは、鹿嶋パラダイスさんに感謝を伝えようと、栽培の記録写真をコラージュアプリで編集し、「ありがとうございました」の言葉とともに、メッセージカードを作りました。
完成したメッセージカードは、種まきから収穫までご指導いただいた鹿嶋パラダイスさんへ、メールでお送りしました。
■ ICTを通した食育活動に挑戦!
この取り組みは、株式会社コビーアンドアソシエイツ(本社:千葉県野田市)と社会福祉法人コビーソシオ(本部:東京都目黒区)が運営する保育園の一部で実施しているICT保育の取組みの中で、「インターネットを活用して、一緒に作物を作ってみませんか」と日本ユニシス株式会社および私たち日本農業法人協会からお声がけをしたことから始まりました。
コビーが運営する保育園では、スマートデバイスを活用することで従来の保育の幅を広げ、様々な外部機関の方との連携も進めやすい環境が整ってきています。今後も、子どもたちの無限の可能性を最大限に広げられるよう、様々な機会を創作されていきます。
11月14日(土)~15日(日)に開催する「ファーマーズ&キッズフェスタ」では、今回のルッコラ栽培の取り組みについてもご報告ができればと思っています。
■第1回目 種まきの様子 >>詳細を見る