育ちゃんの部屋 >甲州味噌



「ほうとう」は山梨県の郷土料理で、
もちもちっとした麺とたくさんのお野菜を味噌で煮込んだお鍋だよ。おいしそう!
ところで「ほうとう」にも使われているお野菜って、どんな特徴があるのかな?
今回は、甲州味噌っ子君に教えてもらったよ!


育ちゃん
 あー、やっぱり朝からお味噌汁を飲むと体がぽかぽかして元気でるなー! 甲州味噌のお味噌汁もおいしいな~。
 ねえ、甲州味噌っ子君!なんで甲州味噌はまろやかな味がするの?



味噌
 お早うごいす!ここは一つ甲州味噌について、おらがこぴっと教えてやるし!
  そもそも味噌っつうのは使用する麹(こうじ)によって全然種類が変わってくるじゃんね。  麹ってのは、お米や大麦などに、麹菌という特殊なカビの一種をくっつけたものでごいす。 これがパンでいう、イーストのような役割を果たして、大豆を発酵させる。
 大豆にくっつける麹の種類は、地域によって様々で、関東・東北みそ→米麹 、九州みそ→麦麹 、八丁みそ→大豆に直接麹、これらが一般的な分類でごいす。
 だが甲州みそは、上のどのカテゴリーにも入らない、不思議な味噌! 米麹と麦麹をだいたい半分ずつミックスした「合わせみそ」なのでごいす。



育ちゃん
なるほど!さすが甲州生まれ甲州育ちだね!
でもどうやってそんな不思議な味噌が生まれたの?



味噌
 そこもこぴっとおらがおしえてやりゃあ!
 味噌のバリエーションは「麹の種類」がポイントとさっきいったずら。 そして、麹の種類は、「主食が何か」で決まるのでごいす。

味噌
 そもそも甲府は狭い盆地で斜面が多く、稲作に適していないのでごいす。 なもんで、お米の収穫が少なく、関東みその特色である米麹だけでは、お味噌を作るのには足りなかったずら。
  時は遡って戦国時代。 武田信玄の兵隊が進軍する時に、食べ物の腐敗を防ぐお味噌は、携帯食に欠かせない調味料だったのでごいす。
 おみその増産を考えた信玄は、冬にほったらかされていた田畑の裏作として、麦を育てることを考えたずら。 大麦をおにぎりに混ぜて麦飯にし、さらに麦麹をたくさん作り、米麹の不足を補ったずら。
 つまり!甲州みそは、主食の不足を補うための知恵から生まれたと考えられているのでごいす。


育ちゃん
 うわーそんな歴史があったんだね!
ところで甲州といえばほうとう鍋が有名だけど、甲州味噌もほうとう鍋に入れたりするの?



味噌
 もちろんでごいす!!むしろほうとうといえば、ベースは甲州味噌じゃんけ! 味噌には、米と大麦が入っとるし、麺は小麦でできとる。
 この三つの素材には、主食の乏しい甲府の土地の工夫が現れているのでごいす。 具だくさんになったのも、小麦粉が少なくて済むからという説もあるずら。忘れないでくりょう!



育ちゃん
わかった!いろいろ教えてくれてありがとう!
これからも甲州味噌汁飲んで、毎日こぴっと元気にがんばろーっと!






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