タマネギが できるまで


こんにちは、タマネギおばあちゃん。
この前、タマネギを収穫したけど、どんな作物なの?


こんにちは、育ちゃん。タマネギはね、中央アジア原産で、古くローマ時代から栽培されていたんだよ。

「ピラミッドを作るのを手伝った人たちもタマネギを食べていた」
と書かれている書物もあるぐらい、歴史の深い野菜なんだよ。

その時は、栄養剤として食べられていたらしいの。それだけ栄養があるってこと。日本に伝わったのは1800年代後半。

今もっともタマネギを作っている都道府県は北海道なの。

[タマネギの種類]
黄玉ねぎ、シャロット、葉玉ねぎ、赤玉ねぎ、白玉ねぎ、小玉ねぎ

タマネギは色んな種類があるんだよ。見たことあるかい?
味の特徴で分けると、辛玉ねぎと甘玉ねぎの大きく2種類があって、 これを分けるのが“硫化アリル”という成分。
育ちゃんは、玉ねぎを切っていて涙が出たことはあるかい?



ある!すっごく涙が出ちゃった。


硫化アリルはタマネギを切るとき涙が出るもとになる成分。
硫化アリルが多いと辛玉ねぎ、少ないと甘玉ねぎになるんだけど、硫化アリルは火を通すととても甘くなるんじゃ。



ところでタマネギおばあちゃん、
タマネギってどうやって大きくなるの?


暖かくなると肥料を吸って葉が大きくなって数も増えて、
つぎに葉の生長が止まって、土からすぐ上の「葉身」という葉の一部の中身に隙間ができてふくらんでいくんじゃ。
ここが、たべる部分のもとなの。



えっ!玉ねぎって葉の部分を食べてるんだ!


そう、よく「根」と間違える人も多いんだけどね。
葉身がどんどん厚く、重なってさらに大きくなり、よく見るタマネギの形に近づいていくんだよ。
そして、収穫期になると葉が自然としおれてくるんじゃ。
これは成熟したしるし。収穫して、束ねて日陰で干して、水分をとばしてから出荷するんだよ。