デラウェアの 作り方

こんにちは、デラウェア夫人!
デラウエアって種が無くて食べやすいけど、どうして種がないの?

種ができないように人間が手を加えているからなのよ。
満開のぶどうの花に「ジベレリン」という植物ホルモンの一種の液をつけると種ができなくなるのよ。
実はこの技術、偶然生まれたの。 ジベレリンには実を大きくする効果もあって、初めは実を大きくするためにを使っていたの。 でも、ある人がつける時期を間違えて、種のできないぶどうが何個かできたの。これが始まりよ。
ちなみに、ジベレリン処理は全部のぶどうに有効じゃなくて、デラウエアと、ほか数種類のぶどうしか使えないのよ。

間違えから生まれたなんて、面白いね~!
でも、なんで他のぶどうには使えないんだろう??

ぶどうも種類によって、
ジベレリンが効きやすいもの・効きにくいものがあるの。
効いたとしても、味が落ちたりしてしまうものもあるの。
いくら種がなくても、おいしくないぶどうはイヤよね。

うん、おいしいのが食べたいな!
そういえば、三森さんが「おいしいぶどうを作るのには剪定が大事だよ」って言ってたけど、剪定って何だろう?

剪定とは、木の枝を切って木の形を整えたり、 風通しを良くしたりする作業のことで、毎年冬の寒い時期にやるのよ。
ただ枝を切るだけじゃなくて、枝がお互いに重ならないようにとか、 芽が出た時に伸びられる空間があるかとか、色々なことを考えながら枝を落としていくの。
地味で大変な作業なんだけれど、翌年のぶどうのできも左右するぐらい大切な作業よ。

おいしいぶどうを作るために、農家さんも苦労しているんだね。

そうよ。特に果物類は、すごく「熟練技」が出やすいの。
野菜と違って長いこと同じ木から収穫するから、
木を元気に長生きさせることを考えながら、
おいしい実をつけさせるように育てないといけないのよ。
同じ品種でも木によって少しづつ特徴が違ったりするから、
農家さんは一つ一つの樹の状態を把握しながら、肥料をあげたり剪定をしたりするのよ。 作業が全部味に直結してくる。
この技術は、ちょっとやそっとじゃ手に入らないのよ。

僕たちが食べている果物って
こんなに手がかかってるものだったんだ!
もっと大切に食べようっと。